上が良いか?下が良いか?
従来のマンションよりも高層階のマンションがタワーマンションと呼ばれていますが法的な定義はありません。高さが60メートルを超えて20階以上のマンションをタワーマンションと呼ぶことが一般的なようです。都市部では土地そのものが貴重ですので上の空間を利用する為にも高層階構造にならざるをおえない事情もあります。都市部においてはタワーマンションに住むこと自体が一種の憧れやステイタス的な要素になっている側面もあるようです。最近では地方の都市でもタワーマンションが建てられることが増えてきている傾向にあります。それではタワーマンションを買うにしても賃貸で借りて住むにしても高層階(上)が良いのか低層階(下)が良いのかは、よく話題になる事でもあります。それぞれにメリット・デメリットがありますので、タワーマンション暮らしをお考えの皆さまは、年齢・家族構成・ライフスタイル等からよく考慮されて快適なマンションライフを送って頂きたいと思います。
高層階は眺めや採光が良い
やはり高層階は眺めや採光が良いことが挙げられます。目の前に広がる美しい自然や綺麗な夜景などは得難いものがあります。また多くのタワーマンションには共用施設として展望室やラウンジが高層階に設けられているケースが多く、動線的にも利用し易くなっています。エントランスホールも豪華だったり、トレーニングジムやゲストルーム、コンシェルジュの常駐や防犯カメラや24時間オンラインセキュリティシステムが導入されているマンションもあり、プラスして高層階は窃盗犯などが物理的にも侵入し難く、セキュリティ面でも安心感があるのが大きなメリットです。デメリットとしては地震の時は長周期である地震の波と共振しやすく大きく揺れる傾向があります。朝夕のお出掛けが重なる時のエレベーターの待ち時間が長い。携帯電話やWi-Fiが繋がり難い。停電してしまった時にはエレベーターも止まってしまったり、水道も出なくなったりしますので、災害時の対策がどのように計られているかを事前に不動産会社や管理組合等に確認しておくことが大切です。
低層階は災害時に強い
低層階のデメリットとしては、眺望や採光が高層階に比べれば劣ることは否めません。自動車の通行音や道路上の生活音の騒音も高い傾向にあります。高層階には比較的に少ない害虫も環境面的には出没する可能性が高くなります。窃盗犯の侵入の可能性など、セキュリティ面では高層階に比較するとやはり安心感も含めて下がります。また、エレベーター利用時や展望室やトレーニングジム等の施設利用時に高層階に住む人から見下された発言や態度をされたなどの感情的な問題も無くはないようです。災害時においてエレベーターを使わなくても外出や給水活動がしやすく、自宅での避難生活も可能である等、高齢者世帯や学校に通う子供さんいる世帯においては大きなメリットになります。マンションを購入するにしても賃貸で借りるにしても価格が高層階に比べて安いことも魅力です。メリット・デメリットを考慮されて快適なマンションライフをお過ごし下さい。マンション管理に関するご相談は国土交通省所管の国家資格者・マンション管理士にお気軽にお問い合わせ下さい。