逃げてばかり
貴方の防犯講座の内容は危険回避という名の逃げてばかりではないですか?もしかして貴方は臆病者ですか?という質問というか批判を受けたことがあります。答えは「はい」です。自分としては臆病者の自覚はありますし、体格的に劣る高齢者や女性や子供さんが暴力と闘うのは現実的ではないと思っています。危ない場所に近づかない。危ないシチュエーションを作らない。事件そのものを自己の行動要因から発生させないことが大切だと思っています。防犯対策は意識して行動することが80%以上を占めると言っても過言ではないと思います。質問された方は体格も良く武道の経験もありのようで、体格も普通で初老の男の言う事には懐疑的だったみたいです。このようなケースは、どうしてもと希望されれば納得して頂く為に質問者の方に暴漢役になって頂いて制圧方法を実際に行うこともありますが、怪我をさせてしまう可能性も「0」ではありませんので、あまりやりたくない手法ではあります。
急所を狙います
上記のあるケースでは、腕に覚えのある方が急所である目や股間を狙って打撃を試みられてきましたが、残念ながら当たることはありませんでした。これは自分が武道家だからではなく、武道や格闘技の経験のない人でも目や股間の急所と言われる部位については、本能的に無意識のうちに守ろうとする動きがあり、攻撃する側がよほど技術が長けていなければ効果的に当たることは少ないからです。どんなに意識しても理不尽な暴力犯罪に巻き込まれしまうことは無いとは言えないのが現実社会です。暴力犯罪も千差万別です。単独犯・複数犯・集団犯、武器もバットや木刀、刃物、銃も皆無だとは言えません。2021年に実施された佐賀県鍋島駅での警察・消防・JRとの合同訓練ではテロで自動小銃が乱射される想定があり、自分は電車の運転士役でしたが乱射から逃げることは、ほぼ不可能なことだと感じました。では武道家や格闘家でも想定外の予期せぬ暴力犯罪に巻き込まれてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?
地の利を活かす
暴力犯罪には様々なシチュエーションがあることは述べましたが、例えば相手が単独犯で武器を所持していなければ柔道の有段者でしたら制圧は難しくはないと思います。実際に巻き込まれた暴力事件でも路上の柔道の強さはこの目で見ています。ただ暴漢が刃物などの武器を用いて複数犯である場合は注意が必要です。どうしても暴漢に接近して組まないといけない柔道系は刃物で刺されるリスクが大きくなります。また関節技も複数犯の場合は別の暴漢から立ち位置から攻撃されますので部が悪くなります。立ち技打撃系の武道では距離を取って攻撃できますので前述のリスクは抑えられますが、立ち技故に倒されない事と複数犯や集団犯の場合は横位置や背後から同時に攻撃を受ける可能性がありますので、路地や壁を背に自分の位置を陣取るなど地の利を活かすことが肝要です。この場合は暴漢の髪を掴んで後方に引き倒して路上に打ち付ける。髪を掴んで前方に抑えて自分の膝を打ち付ける。暴漢の膝関節を曲がる反対側に強く蹴り込む等して、暴漢の動ける能力を瞬時で躊躇なく仕留めることが、残酷なようですが身を守るためには必要になります。防犯講座はお気軽にお問い合わせください。
行政書士やってるの知りませんでした、素晴らしい!昔から人助けをやっていた辻君らしいですね。blogも時々読ませて頂きます。
blog読んで頂いてありがとうございます。学生の頃の夢を実現して、次世代に繋ぐ先生にもなられた牧山クンを心からレスペクトしています。