最近は、信号無視で車が突っ込んで来る。左折する車が歩行者を見落してしまう。ブレーキとアクセルの踏み間違いで車が暴走してしまう。夜間に車が歩行者を視認出来ずに衝突してしまうなどの理由により不慮の交通事故に遭ってしまうケースが多くあります。暴漢に襲われてしまうケースよりも交通事故に遭ってしまうケースの方が多いのかもしれません。費用をかけずに出来る歩行者の安全対策について記してみました。
1.横断時の安全確認を徹底する
歩行者として事故に遭わないためには、交通ルールを守るだけでなく、「車から見えているか」という視点が大切です。横断歩道を渡るときでも、絶対に安全確認を怠ってはいけません。止まる・見る・待つことが大切です。止まる:横断歩道の直前で一度立ち止まる。見る:車が来ていないか、右・左・もう一度右を確認します。特に右からの車は速度が乗りやすいです。待つ:車が完全に止まり、運転手とアイコンタクトを取ってから渡り始めます。斜め横断・飛び出しは厳禁です。信号が変わる直前の駆け込みや、車両の陰からの飛び出しは、運転手から全く見えていないため大変危険です。信号無視をしない:車がまだ遠いからと思っての赤信号での横断は、車側が青信号で加速してくるため、最も危険な行為の一つです。
2.夜間・悪天候時の視認性を高める
歩行者側が「見えている」つもりでも、運転手からは見えにくい状況が多くあります。明るい服装:白や黄色など、膨張色かつ明るい色の服装を選びましょう。反射材の活用:靴、バッグ、上着などに反射材をつけましょう。特に高齢者は、夜間に車道を歩く際は必ず着用することを推奨します。傘や帽子:雨天時に傘や帽子で顔を覆うと、周囲の音が聞こえにくくなり、視界も狭くなります。周囲の音や気配を感じられるように、注意を払いながら歩きましょう。
3.歩行中の「ながら行動」をやめる
スマートフォン: 歩きスマホは、前方や周囲の車、段差、他の歩行者への注意力が低下し、危険な行為です。イヤホン:大音量での音楽鑑賞は、車のエンジン音や警笛、自転車の接近に気づくのが遅れ、重大な事故につながる可能性があります。酒酔い歩行: 飲酒後はバランス感覚や判断力が低下し、道路にふらつき出たり、危険な横断をしたりしがちです。
4.歩道の歩き方と場所の選択
歩道の利用: 歩道がある場所では必ず歩道を通行します。路側帯の歩行: 歩道がない場所では、原則として右側を歩きます(対向車が見える側)。ただし、道路状況が複雑な場合は、より安全な側を選びましょう。信号が変わる間を待つ時間も、不意な車の暴走突っ込みを避けられるような車防柵の内側に立つとかの対策も有効です。暴漢から身を守る対策と同じように日頃からの安全対策の意識を持って実践することが最も大切だと思います。自分も全て実行出来ているとは言えませんが、反省の思いを込めて実行して行けたらと思います。
「行政書士 辻賢一事務所」 空手道師範 防犯アドバイザー





