防犯講座

⑴逆に危ない護身術

防犯意識の高まりから各地で防犯講座や教室が開催されるようになったことは良いことだと思います。しかしながら、そこで行われている護身術などの類は、すぐには殆ど役に立ちません。役に立たないどころか、逆に危険な状況を招くことになりかねません。よく行われている暴漢から襲われた時の関節技などの講習等は、ため息ものです。考えてみれば、すぐ分かると思います。暴漢が渾身の力で出してくる素手もしくはナイフ等の凶器を、素人が30分やそこらの1回の講習で習得など出来る筈がありません。数十年もトレーニングを積んでいる我々でも一瞬で関節技を決めれる確率は、そう高くありません。万が一、運良く関節技を決めても、それで終わりではありません。暴漢は、残った手足で死に物狂いで反撃してきます。テレビドラマの物語のようにはいかないのです。

⑵生兵法は大怪我の基

地下鉄の駅で手鎌らしきものを持った高齢の男性が暴れる事件が起きました。(ニュースやユーチューブでも映像が流れました。)二人の男性駅員がさすまた(長い棒の先が二股に分かれている道具ですが、この道具も構造的に致命的な欠陥があります。)を使って動きを封じ込めようとしました。暴れていた暴漢は、ひるんでおとなしくなったように見えました。そこに何を思ったのか女性駅員が盾を持って対峙したのです。(女性駅員さんの勇気には敬意を表しますが、あまりにも無謀です。もしかしたら推測ですが格闘技など腕に心得があったのかもしれません。)暴漢は、すかさず矛先を女性駅員に向けて、また暴れ始めました。職務上、責任感の強い方だったのかもしれませんが、全く余計な事どころか同僚と自分に自ら危険を招いています。暴漢が無差別に襲うといいますが、筋骨隆々の大男を襲ったりはしません。やはりターゲットには女性や高齢者などの弱い人を無意識のうちにも選んでいるのです。

⑶弱者の護身術は危険回避。

ではどうすれば良いのでしょうか?弱者の護身術は危険回避の一言に尽きます。危ない人には近寄らないことが一番の安全なのです。「漁師の兵法」というお話があります。漁師の青年が武術の達人に教えを乞うのですが、来る日も来る日も砂浜を全力疾走させるばかり、しびれを切らしていつ武術を教えてくれるのかを問うのですが、武術の達人は、もう教えるものはない。お前は誰よりも早く逃げることが出来る。漁師の兵法として最高の技だと。正にこのとうりなのです。逃げること、危険回避こそが最大の護身術です。とは言っても、予期せぬ所で不意に暴漢に襲われてしまったり、犯人の確保がお仕事の警察官でなくても、前出⑵の駅員さん達や警備員さん、ショッピングモールの店員さん、銀行員さんであっても、お客様を置いてきぼりにして、真っ先に逃げてしまえない仕事上の立場の方も多いと思います。(もちろん家族を守らなければならない立場のお父さん。家族を置いて自分だけ逃げては、二度と家族の信頼は戻らないでしょう。)私の防犯教室では、様々なケースを想定して、(事件が起きる場所によって対応は変わりますし、正解は一つではありません。)暴漢から時間を稼ぎ逃げること距離を置くことお客様を避難誘導すること、要は危険回避の一点に絞って開催しています。(2019年にSAGATVで2021年にRKB毎日放送で電車内の防犯訓練がテレビ放送されました。)お気軽にお問い合わせください。

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  「行政書士 辻賢一事務所