現行犯逮捕。
私人逮捕系ユーチューバー自身が逮捕されてしまってニュースになったりしていますが、私人逮捕とは、現行犯人が現行犯か犯行直後の場合は、検察官や司法警察職員(警察官)に限らず何人でも逮捕状が無くても行うことが出来る。(刑事訴訟法第213条)というものです。ただ、私人逮捕は認められる条件が、厳格に定められていて、一歩間違えれば誤認逮捕による名誉棄損や身柄を確保する際に怪我をさせてしまうと暴行罪などに問われかねない危険性をはらんでいます。自分も電車内で痴漢と思われる人の身柄を確保して、警察に通報して引き渡したことがありますが私人逮捕ではなく、あくまで犯人と推定される人の身柄を確保して警察官に引き渡した形になっていたようです。犯人と思われる人を取り押さえる時は、怪我をさせないように(自分は打撃系格闘技が主なので、)気を遣って疲れた記憶があります。
体力は衰えます。気持ちは?
自分は20才代の頃に、電車内で気分が悪くなられて倒れた年配のご婦人をいわゆるお姫様抱っこして、駅の階段を昇り降りして駅長事務室まで運んだことがあります。還暦前に同じ様に駅のホームに倒れた高齢の男性を20才代の頃と同じ様に運ぼうとして、男性の身体が持ち上がらなかったことに随分ショックを受けたことがあります。(帰宅して妻に、その出来事を報告すると大笑いされてしまいました。)このように体力は確実に衰えます。主催していた空手教室でも30代になると10代や20代の生徒にスパークリング(模擬試合)で、負けることが多くなりました。体力の衰えを素直に受け止めて、現在の今時点で出来ることを行う気持ちは忘れたくない。衰えさせたくないと思います。
指一本の勇気を奮いましょう。
よく、衆人環視の下で犯罪が行われて、誰も通報もしなかった事件などが取り上げられることがあります。これは大勢の人が居ると自分が行動しなくても誰かがやってくれるだろうとか、巻き添えを食いたくない等の心理が働いたものとは思われますが、是非とも自分や自分の愛する人が被害にあったらと思って行動をして下さい。何も犯人を私人逮捕で取り押さえるとか、身を盾にするとかではなくても良いのです。電車内であれば「SOSボタン」を押す。スマホで警察に通報する。防犯ブザーを持っていれば鳴らす。(最近はスマホアプリもあります。)等、指一本の勇気で良いのです。通報が重なっても構いません。(むしろ複数の通報があることで警察は事件の信憑性や緊迫度が分かると言われていました。)自らの安全を諮った上で、指一本の勇気が尊い人命を救うこともあります。