いじめ

いじめから身を守る

いじめから身を守ることもある意味での護身術と言えるかもしれません。そもそもいじめの定義については文部科学省の見解においても時代の変遷と共に変わってきています。2013年に「いじめ」とは、「児童生徒に対して当該児童生徒が在籍する学校に在籍している等当該児童生徒と一定の人的関係のある他の児童生徒が行う心理的又は物理的な影響を与える行為(インターネットを通じて行われるものも含む。)であって、当該行為の対象となった児童生徒が心身の苦痛を感じているもの。」とするなお、起こった場所は学校の内外を問わないとされています。もちろん「いじめ」は学校内に限らず大人の地域社会や職場でも起こりえるものとされています。インターネットの普及が更にいじめ問題を複雑化しているような気がします。自分は長年にわたって空手道教室を開いていましたが、「いじめ」の問題に悩んで子供さんを教室に通わせる親御さんもいらっしゃいましたが解決に向けて有効な場合もありましたが、全てのケースで効果があったとは言えないものがありました。

いじめられる方も悪い

自分達の子供時代は今から考えると良くも悪くも大雑把な時代でもあったように思います。とんでもないことですが、いじめられる方にも問題がある等と平気で言われていた時代です。かく言う自分も体格的にも小さくて、視力が悪く目が三白眼で目つきが悪いということで通っていた地域の中学校自体も荒れていて「いじめ」の対象になっていました。自分は良くも悪くも単純な思考回路でしたので強くなれば良いと思い、空手道を学び身体も大きくなりましたので自力で「いじめか」ら脱出しました。社会人になり知識が足りなくて不利益を被ってしまった体験から難関と言われる国家試験に合格することにより、学歴格差も気持の部分では克服出来たと思います。でも現代の「いじめ」問題は様々な人間関係やSNSの普及もあり、複雑になり「いじめる側より強くなれば克服できる」というような単純なものではないように思います。自分の場合は良くも悪くも単純な思考回路でしたので、同じいじめられる方の気持ちに寄添えなかったその頃の自分を恥じるばかりです。

傍観者をやめよう

日本のいじめの問題点について通報者や仲裁者が少ないことを指摘する声もあります。身近なところで「いじめ」が起きても傍観者になり通報しない。仲裁に入ろうとしない。それどころか面白がってはやし立てたり、笑ってしまうなど加害者側に廻ってしまうケースも発生しています。これらの事象は、自分がやらなくても誰かがやってくれるだろうとか、次は自分がターゲットにされることを恐れてしまうからと言われています。電車内での暴力事件等でも類似の現象が観られます。見てみないふりをするのではなく、出来る勇気を振り絞って欲しいと思います。止められるスキルや経験があれば迷わず行動する。それが出来なくてもスマホで通報したり電車内でしたらSOSボタンを押すことを躊躇わないで欲しいと思います。「いじめ」に遭った方も一人でも味方が存在したことが心の支えになったと述懐されています。それとシンプルではありますが、可能ならば自分の体験上からも身体を鍛えることは「いじめ」防止や犯罪抑止の一助になります。いじめる側の原因として人間関係や様々なストレスのはけ口として自分よりも弱い立場の人に「いじめ」行動に出てしまうと言われています。いじめる側も心が弱いのではないでしょうか?「強くなれ!優しくなれ!」(開催していた空手教室のキャッチコピーです。) 防犯講座の開催についてはお気軽にご連絡ください。

行政書士 辻賢一事務所