犯罪や事故被害に遭わない為に

ブルートゥース・イヤホン

ワイヤレスのブルートゥース・イヤホンは、とても便利であっという間に日常に普及した気がします。ワイヤレスで気軽に音楽を楽しめたり電話をかけて通話したり出来て、とても使い勝手が良いツールです。ただ気になるのが歩きながらであったり、自転車に乗っている時にも使用されている人が居ることです。音楽を聴いていると当然ながら周りの音の認知度が極端に低下します。日本損害保険協会が公表しているデータですが自転車による加害事故は2022年中に16640件も起きています。法令違反別にみると、音楽を聴きながらなどの原因を含む安全運転義務違反が全体の63.7%にも及びます。事故事例の中には加害者の自転車運転者も被害者の歩行者もどちらもイヤホンで音楽を聴いていた事例もあります。自転車の乗車中も歩行中も交通事故防止の為にもブルートゥース・イヤホンの使用は控えたいものです。

歩行中のイヤホン使用

歩行中のブルートゥース・イヤホン使用は犯罪被害に遭わない為にも是非とも控えて頂きたいと思います。特に夜間の人通りの少ない路上でのイヤホン使用はバック等のひったくり犯や性犯罪者からは恰好のターゲットになります。考えてみればお分かり頂けると思いますが、尾行をするにしてもイヤホンをしてない人よりもイヤホンをして音楽や通話などをしていて注意力が散漫になっている人の方が格段に気づかれ難いのです。歩行中はイヤホン使用は止めバックは歩道側に持つ斜め掛けのショルダーバックにする。道を曲がる際には後方を確認するなどするだけで、かなりの防犯効果があります。日本は夜に仕事帰りの女性や塾通いの子供さんが一人歩き出来るほど安全性の高い治安の良い国ですが、事件が起きている事も事実です。日頃から防犯意識を持つことも大切だと思います。

コンビニでのお買い物

深夜でも開いていて、何時でもお買い物が出来るコンビニエンスストアはとても便利でなくてはならないお店になっています。実際に起きてしまった事件の性犯罪者の供述からも明らかになったことですが、性犯罪者はコンビニでターゲットを見定める際に、さりげなく後方から買い物の中身を確認して一人暮らしかどうかを判断します。特にアイスクリーム等の商品を1個だけ買う女性はコンビニからアイスクリームが溶けない徒歩圏内の一人暮らしと判断して尾行します。買物中も帰宅歩行中もイヤホンを使用していると狙われてしまう可能性が高くなってしまいます。コンビニでの買物中も帰宅歩行中もイヤホンの使用を止めて、不自然に距離を詰めている不審者が居ないかを確認する。先ほども述べましたが道を曲がる際には後方を確認する。アパートやマンション等の集合住宅の自室に入る際には部屋の10m位手前ドアを開ける時には必ず後ろを確認する等の防犯対策を講じて下さい。最も強い護身術とは事件が起きて犯人と対決する事ではなく、防犯行動で犯人に犯行をあきらめさせて未然に防ぐことに他ならないと思います。

行政書士 辻賢一事務所