煽り運転

あおり運転とは

最近でも煽り運転の事件がニュース等で報道されています。煽り運転とは道路上で他の車に対して危険な運転をしたり必要性のない行為を行ったりして、道路において交通の危険を発生させる行為をいいます。煽り運転を厳しく罰する「妨害運転罪」が令和2年に設けられました。逮捕起訴され有罪になった場合には最大で5年の懲役刑に処されることがあります。煽り運転の具体的な内容としては、異常な接近・急ブレーキ・前方蛇行・道路上での急停車・自転車で車の通行を妨害する等が挙げられます。煽り運転で行政罰を受けると一発で免許取り消しになる可能性もありますし、危険運転致死傷罪が適用されると更に重い刑罰が科せられることになります。

車を使っての暴力

自分は煽り運転は車を使っての暴力に他ならないと思っています。実際に高速道路の追い越し車線に煽り運転をして停車させて2人の尊い生命を奪ってしまった事件も起きています。日頃は温厚そうにみえる人が車の運転をすると人格が変わってしまうような人も実際に在ます。よく結婚を考えるような人ができたら車を運転をしているところを観なさいと言われますが、的を得ていると思います。その人物の本質的な性格を判断しようと思ったら、車を運転しているところや飲食店での店員さんへの態度を観ると大変に参考になると思います。自分は日頃から、この煽り運転をする人に対して不思議な理解出来ない気持ちを持っています。煽り運転をした車に乗られている相手の人がどんな人かも分からずに、よく煽り運転などの無謀な行動が取れるなという事です。相手方が休みや非番の警察官だったり、反社会的勢力の人だったり、武道や格闘技の心得のある人だったりする場合もありうるのです。地方の街では人物の特定も難しくはありません。無謀な行為をした報いは必ず自分自身に返ってきます。

自分や大切な人を守る運転と対策

かっとなって我を忘れてしまい冷静な判断が出来ない時点で、あまり車の運転に向いているとは言い難い気がします。自分も過去に煽り運転の被害を受けて殴りかかられたことがありますが、それなりの防衛対応をさせて頂いて、相手の方の方が突き指で痛い思いと、更に謝罪をしなければならなくなりました。不幸にして煽り運転をされてしまった場合は、前後の撮れるドライブレコーダーで証拠を残しておく、無理やり停車させられてもロックして車の窓を開けない、車から出ていかない、車内から直ちに110番して警察に通報する。また通報している様子やドライブレコーダーで撮っていることを相手にアピールするなどの対策を講じることをお勧めします。また自分の身を守る運転として交通ルールの範囲内で周りの車の流れに沿った運転を心掛ける。煽り運転をされていると感じたら速やかに進路を譲ることなども有効だと思います。ドライブレコーダーを取り付けることによって自分自身も粗暴な運転が戒められますし、会社名が入った社用車やキャンピングカー等の特徴のある車を運転している時も同じような心理的な効果があるのかなと思います。自分自身や大切な人の生命を乗せて走る車です。交通法規やマナーを守ってお互いに気持の良い運転を心掛けたいものです。

行政書士 辻賢一事務所