身を守る為に持ち歩く

防犯用品・催涙スプレー

防犯用品は通販サイト等でも各種販売されていますが、携帯出来る大きさや取扱い易さや安全性からも自分は催涙スプレーをお勧めしています。女性や子供さんが持ち歩けるように、小型でキーホルダー型などあり、また最近ではおしゃれなデザインの商品も増えています。催涙スプレーは防犯用品で護身用品の一つになります。スプレーを顔面近くに噴射されると涙が止まらないほどの強い痛みを目に引き起こさせます。即効性があり相手から離れた場所から対応できる点も優れた点です。成分としては安全性からもOCガスの製品が多いようです。唐辛子に含まれるカプサイシンが主成分です。熊などの野生動物の撃退用にも採用されていて、激しい目の痛みによって涙が止まらないだけでなく、咳き込んだり皮膚にピリピリした痛みに襲われます。自然由来の成分なので健康被害や後遺症が残ることはありません。

正しく正確に使用する

催涙スプレーは犯人などの相手に向けて的確に噴射させ当てなければ充分な効果が出ません。スプレーする時の相手までの距離や持ち方が重要になります。催涙スプレーを正確に当てるためには距離が近いに越したことはありませんが、近づきすぎると相手に攻撃されたり身体を掴まれたりするリスクが生じます。遠い距離から噴射できるタイプもありますが、相手だけでなく噴射した本人や周りの人にも症状が出てしまう恐れがあり、電車の乗務員などが携帯している物も射程距離3メートル程のジェットミスト式の製品が採用されています。要点としては2~3メートル程度の距離から腕の向きと噴射口の向きが同一方向になるように噴射ボタンは人差し指ではなく親指で押すと良いと思います。噴射の反動で狙った箇所よりも上部になりがちなので、胸部付近を狙って下さい。危ないと判断したら躊躇なく使用して素早く相手から逃げて下さい。ためらった時間に相手に襲い掛かられて生死を分けてしまう場合もあります。

防犯用品を所持するリスク

よく防犯講座で防犯用品を持ち歩くことは犯罪になりませんか?という質問を受けることがあります。スタンガンや催涙スプレーなどは銃でも刃物でもないので「銃刀法違反」にはなりません。ただしケースによっては「軽犯罪法」に触れることがあります。正当な理由なく刃物、鉄棒その他、人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者を拘留又は科料に処するという項目があり、職務質問などにより発見された場合等はケースバイケースで警察官によって対応が分かれているのが現状です。屈強な男性が複数人で複数のスタンガンや催涙スプレーを所持していれば間違いなく犯罪の恐れを疑われますし、身体的に小柄な女性が護身用に催涙スプレーを夜間に所持していても咎められるケースはないようです。自分としては、何よりも大切な人の生命です。夜間や人通りが少ない道などを通勤や通塾などで通らなくてはならない女性や子供さんには迷わず携帯をお勧めしています。催涙スプレーの使い方の講習会も交通費・用品実費のみで行っています。お気軽にお問い合わせください。

行政書士 辻賢一事務所