暴力に遭遇したら、、

暴力の無い世界が理想です。

暴力に関する拙い自分の体験記は前記で以上です。(他には列車内で薬物中毒の乗客を取り押さえたり、空手教室に道場破りに現れた自称、武道家の方を丁重にお相手して、お返り頂いた等は有りましたが取るに足らないことです。)確かに暴力は決して肯定できるものではありませんが、体験が人を強くして対応力を高めることも事実です。実際に道場内では高段者で指導する立場に有る人が、実際の暴力に遭遇した時に為す術も無く大怪我を負ってしまったり、生徒を置き去りにして逃走してしまったケースもあります。そんな人に武道を習ったり防犯講座を受けたいと思う人はいないと思います。自ら暴力を振るう事は許されませんし、生涯に一度も体験しないで済めば幸せですが、誤解を恐れずに言えば実体験は、防犯講座等の指導者には必要だと思います。

日頃の心構えが90%以上。

では理不尽な暴力に遭遇してしまった時は、どうしたら良いのでしょうか?、、先ずは遭遇しないことが一番です。その為には日頃の心構えが大切です。護身術、防犯行動の90%以上を占めるといっても過言ではないと思います。何も特別なことではありません。日常生活においても治安の悪い場所には近寄らない。深夜に無防備に出掛けない。歩きスマホやヘッドホン・イヤホンなどは止める。自宅に入る時は、必ず背後や周囲を確認する。これらの事を実行するだけで犯罪はかなり未然に防げます。いつも心の片隅で構いませんので、理不尽な暴力事件は起こりえると自覚するだけで対応力が高くなります。実際に事件に遭遇すると固まってしまう。全く動けなくなってしまう。その時間的なロスタイムが身の安全の明暗を分けてしまう事態になります。

判断力そして行動。

自分は武道家の性でしょうか?、、初対面の人には、どうしてもその方の戦闘力を計ってしまって、もしこの人が突然襲ってきたら、どう防ぐかとか、初めて入った飲食店などでは、どの位置がより安全かなどと無意識のうちにも考えてしまいます。深夜に女性や子供さんがコンビニに出掛けても安全で何も起きないことが当たり前の日本だと思わないで、(実際、事件は毎日のように発生しています。)心の片隅に常に防犯意識を持って下さい。危ないと判断したら全力疾走で逃げる。大声を出して助けを求める。防犯グッズを使う事などを迷わず行って下さい。相手の暴力からどうしても免れない時は、躊躇せずに身を守る行動を起こす。自分の防犯講座では、すぐには使えない関節技や投げ技等の指導ではなく、危険回避に目的を絞っています。瞬時に判断したら危険回避に向けて、直ぐに行動を起こす。それが身の安全を守ることになります。その方法については次回以降にお話したいと思います。

行政書士 辻賢一事務所