ペット飼育可のマンションは増えています。
ペット飼育可のマンションは増えている傾向にありますが、ペットが原因のトラブルは逆に減少傾向にあります。平成15年46.6%から平成20年には34.8%平成30年には18.1%と確実に減っています。これはマンション管理組合様が具体的な動物の種類や大きさや頭数の制限などの飼育ルールを定められて周知され、居住者の皆様もルールを守られている努力の結果だと思います。ペット専用のエレベーターや洗浄設備などペットと一緒に暮らしやすい設備が出来たり、散歩の時のマナーの目安をペットを飼われていない居住者にもお知らせするなど日常生活の中での取り組みが大切なことは言うまでもありません。
ペット飼育で最も多い小型犬。
マンション生活の中で最も飼育されているペットは小型犬です。近年では分譲マンションだけではなく賃貸でもペット飼育可のマンションが増えています。マンション管理組合様も管理規約でしっかりと定められる事例も増えています。管理組合や管理会社にペット飼育の申請手続きが必要だったり、小型犬に限るなどのサイズの具体的な上限を設けたり、エレベーターやエントランス等の共用スペースでは必ず抱いて移動することや予防接種や不妊去勢手術についてや、ベランダや専用庭ではブラッシングの禁止などトラブル防止の為にも細やかに定められるケースが増えています。
マンションで人気の小型犬上位スリーは、、
共用スペースでの移動や飼育スペースが小さくても大丈夫なことから小型犬が主流ですが、その中でも抜け毛が少ない無駄吠えが少ない犬種がマンションでは飼いやすいので人気となっています。第一位はトイプードルです。抜け毛が少なく可愛らしく、愛嬌もあり賢く躾もしやすいので不動の人気を集めています。第二位はシーズーです。中国の宮廷内で愛玩されたといわれています。ふさふさの長い毛並みですが抜け毛が少なく、おとなしくて無駄吠えが少ないこともマンションでの飼育に向いているようです。第三位はチワワです。世界で最小と言われる純血種で、室内だけで運動量が足りると言われています。体重が軽く騒音問題をあまり気にしないで良いことも人気の理由です。臆病な性格なので無駄吠えをしない躾は大切です。
ペットを飼う人も飼わない人も共生できるマンションに。
マンションで犬を飼った時に起きるトラブルは、やはり鳴き声や室内を走り回る時に出る音です。防音性の高い構造のマンションでも完全に遮断する事は出来ません。無駄吠えを少なくする躾を行う専門のドッグトレーナーに相談することもお勧めです。飼い主の留守中に吠えている場合はペットカメラで観察して原因を調べてみましょう。インターホンが鳴る度に吠えているようなら外出中はインターホンを切るなどの対策も必要となりますし、お腹が空いて鳴く場合は自動の給餌機を置くとか防音性の高いカーテンを取付けて閉めておくなどの心配りも必要となります。鳴き声や足音に限らず騒音問題は日頃からの住民の皆さんどうしのコミュニケーションを良くしておくことが、とても大切です。管理規約で最初からペット飼育可だったマンションの方がペット飼育に好意的で理解のある方が多いようです。お互い様と思って貰える環境がペットを飼う人も飼わない人も心地よく暮らしていける基本になっているようです。