臆病者と卑怯者の違い

逃げるが勝ちですが、、

よく、このブログでも護身術の基本は危険回避です。逃げることですというお話しをさせて頂いていますが、何でもかんでも逃げれば良いという訳では無いと思っています。自分自身の身が一番大切だということは分かりますが、では愛する家族、妻や子供を置いて逃げても良いのでしょうか?、、よく人の本性は異常時に出ると言われています。たまたま、近くに居た人が急病で倒れた時や、道を歩いていて交通事故で遭遇した時などに、適切な救護措置が行えるかどうかは知識や経験によって大きく異なってきますが、一番大切なことは日頃の心がけや気持ちの有り様であり、その人の人生観や生き方そのものだといっても過言ではない気がします。新幹線の車内で刃物を持った暴漢から、見ず知らずの女性をかばって亡くなった男性乗客が在ました。残念ながら乗客の避難誘導を行わずに、逃げてしまった車掌も在たとの報道もありました。

卑怯者にはなるな

自分の身を守る為に臆病になることは問題ないと思います。臆病である事を自覚して行動すれば、危険を回避出来ます。でも決して卑怯者にはなって欲しくないと思います。長年にわたり開いていた空手教室でも、そのことは繰り返し伝えてきました。それが職業上であるならば尚更の事です。警察官が市民を守らないで逃げて良い訳はありません。電車の乗務員が乗客の避難誘導も行わずに逃げて良い訳も決してありません。その為には職務上においての日頃からの訓練はとても大切ですが、やはり最後はその人の持つ倫理観や人生観であるような気がします。自分は長い間列車の乗務員を勤めてきましたが、残念ながら乗客からのSOSを適切に対応せず現場を離れてしまった乗務員が在ました。運転士の職務外だからと身障者の介助を断った列車の乗務員も在ます。彼らは彼らなりの理屈があり、後ろめたさからか後付けの言い訳も沢山しますが決して褒めらるべき言動ではないと思います。

人の顔は履歴書

昔は男の顔は履歴書と言われた時代もありました。現在はコンプライアンスが厳しい時代ですから、人の顔は履歴書と言うべきでしょうか?、、この言葉は的を得ている気がします。どんなに外見を装っても、その人の倫理観や人生観は顔に現れるような気がします。外見上は美しくても、汚れることを理由に車内清掃を疎かにする乗務員や自分の身が一番大切だからと、乗客の避難誘導を怠り言い訳ばかりをする人の顔は決して美しいとは自分は感じませんでした。見た目の印象が大きな要素を占めることも事実です。外見上ばかりでなく、その人の性格を見抜く力も必要とされている気がします。結婚相手を選ぶときには、車の運転をしているところや外食時の店員さんに対する態度を観て判断しろと言われるのも、そのような時にこそ人の性格の本性が現れるということかもしれません。もちろん危険に遭遇した時に、やむを得ず立ち向かわなければならなくなった時に使えるテクニックや護身術はあります。防犯講座は交通費実費のみで行っています。お気軽にお問い合わせください。

行政書士 辻賢一事務所」 特定行政書士・マンション管理士 辻賢一