マンション管理会社の満足度は管理人さん次第。
マンション管理会社の満足度は、マンション管理組合様がマンション管理会社に支払っている管理委託費に対して高いと感じているか妥当だと感じているかによって左右されますが、マンションの玄関口に居て下さる管理人さんの能力によるところが大きいと感じられます。管理会社の社員さんと接する機会よりもマンションの住民の皆さんは日常的に管理人さんと接する機会が多い訳ですから、当然と言えば当然のことです。管理人さんの勤務形態も管理人室と併設して住居スペースが設けられ常駐されているケースから、通いで午前9時から午後5時までの週1日から週5日までの日勤型勤務や時間巡回型など様々ですが、宅配物の受け取り預かりや施設等のトラブルが発生した時の対応等から管理人さんが居て下さる時間が長い方が満足度も高い傾向にあります。
管理人さんの知識と経験力。
マンションの管理人さんという職業は、高齢者の再就職先ともなっていて比較的に60代から70代の方が多いのも事実です。荷物を運ぶことや清掃作業などは、若くて体力のある方には及びませんが、人生経験の豊富な方の知識と経験力は侮れないものがあります。区分所有法やそのマンションの管理規約、その他関連する法令に詳しいことは、とても頼りになります。管理業務主任者やマンション管理士の国家資格を持たれている方や最近では自治体などがバックアップしてマンション管理員講座を開催しているケースもあります。住民同士のトラブルでも豊富な人生経験の知恵から上手に収められるのも、この年代の管理人さんが多いようです。
管理人さんのコミュニケーション能力。
管理人さんのコミュニケーション能力はとても大切な事です。住民の皆さんに笑顔で接することは勿論ですが、住民の方の名前と顔を覚えることや家族構成やマンションを出る時間帯や帰宅時間などライフサイクルを大まかにでも把握されていると、きめ細やかな声掛けが出来て、また外部からの不審者侵入を防ぐセキュリティにもなります。ただ住民の方の中には近いコミュニケーションを好まない方もいらっしゃるので、距離感も大切ですし難しいところです。住民のニーズや問題に対して迅速かつ効果的に対応して下さる管理人さんはマンション全体の宝とも言えます。自分が知っている実例ですが、とても能力のある管理人さんが退職されようとした際に住民の皆さんからの辞めないで下さいと嘆願書が管理会社宛てに届けられたケースもあります。
管理人さんの時間管理能力。
時間管理のスキルが不可欠です。マンション内の共用施設の点検や整備、修繕工事などのスケジュールを的確に管理して円滑に実行しなければなりません。エレベーターの点検などで、使用できない時間帯が発生する場合は速やかに管理組合の理事長などに連絡して掲示を出すなどの対策を講じなければなりません。管理人さんがパソコンを使って掲示文を作ったり、住民の皆さんに声掛けしてもらえば管理組合の役員さんは本当に助かります。中には過去の経験値から剝がれたタイルの張替えや簡単な水回りのトラブルの修繕まで行える方もいます。そうなれば管理会社もトラブルに即応出来て外部に修繕発注する経費が抑えられ、貴重な人材として管理会社からも重宝されます。ただ管理人さんの能力の差が大きいことも事実です。能力の高い管理人さんが居て下さるマンションはより快適である事は間違いありません。